冊子印刷の基本知識

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製本方法の種類

製本方法には色々な種類がありますが、ここでは最もポピュラーな製本方法の 「無線綴じ製本」と「中綴じ製本」について説明したいと思います。

【中綴じ製本】

中綴じ製本とは、冊子を開いた状態の紙(1枚で4ページ分)を重ね、見開きの中心部分をホッチキスで綴じた冊子です。 そのため、ページ数の多い冊子では使うことはありません。
ページ数が多いと図の様に「小口」部分の写真や文字が切れてしまう恐れがあります。
中綴じ製本もメリットは、「根元まで開ける」というです。 無線綴じは糊付けのため根元まで開けず、無理に開こうとすると、糊がはがれて冊子が壊れてしまう事があります。 その為、見開きで写真をレイアウトするなど、冊子を根元まで開けるようにしたいという方にはおススメです。


【無線綴じ製本】

無線綴じ製本は、ノド(*綴じ部分)を糊付けする製本方法です。
加工特性の関係上、写真のようにセンター(綴じ・ノド)部分まで開くことが出来ません。 見開きに渡るようなデザインの場合は、センター(綴じ・ノド)付近の文字・絵柄が見えなくなる可能性があります。
また、ページ数や本文の用紙によって、センター(綴じ・ノド)部分の開き具合も変わってきます。 ページ数が少ない場合は、背の部分に厚みがないため糊付け出来る範囲が少なくなり、 印刷物を強く開くとページがとれてしまう可能性があります。
ページ数が少ない場合は、中綴じ製本で冊子を作成する方が良いでしょう。


【表2・表3、ノド・小口とは】

オモテ表紙(表1)の裏面を表2、ウラ表紙(表4)の裏面を表3といい、 冊子を見開いた状態の両端のことを「小口」、中央の綴じ部分を「ノド」といいます。